2002年 アルゼンチン ブラジルの旅 5 (ブラジル3)

      
写真     写真

  7月25日 (木)
   ブラジリアからマナウスまで3時間の飛行。快晴。森林の中に耕地が長方形をつぎはぎしたように、見えていたが、
  ある辺りから一切見られなくなった。すべてモスグリーンの森林地帯。褐色の帯が見えてきた。これがアマゾン川だ。
  機の右手に褐色の水と黒い水とが並行している所が見てとれた。あれがネグロ川とソリモインス川との合流地点か。
  高度を大分下げた所で welcome rainbow! 感激!機内からサテライトに出た途端、ワッ暑い!
  タクシーで20分、マナウスはアマゾン川の支流、ネグロ川の河口に位置している。ホテルはトロピカル マナウス。
  広大な敷地に各種運動施設、娯楽施設、ミニzooまである。
  7月26日 (金)
   オプショナルツアー、9時にホテル入口に集合。ホテル専用の船着き場には、客船が待っている。総勢40人くらいか、
  乗船して甲板の日除け屋根の下の椅子に。1階の客室には誰もいない。1時間、川風に吹かれて、いい気持ち。
  ネグロ川の対岸で、ウオーキング。鬱蒼としたジャングルというほどでもない。光が根元まで届く森だ。
  森林浴といきたいところだが、1時間のウオーキングで、もう汗びっしょり。岸辺にカヌーが待っていて、水上レスト
  ランへ。先を争ってシャワーに飛び込んでいる。(中略)
   もとの客船に戻り2時間ほど下流へ。黒い水のネグロ川と褐色のソリモインス川との合流地点に行った。飛行機上空
  からもよく見えた所だ。なんでも比重が違い、流速が違うので、6キロも並行する流れが確認できるとのこと。

写真     写真

   褐色の川に進むと、土産物屋の船が待っていた。10人づつ発動機のついた小船に分乗する。いよいよアマゾン川の探索か。
  少年が操縦している。向こうに小舟が2つ見える。子供達が遊んでいるのか?見る間に小舟は全速力で寄って来て、
  こちらにドンっとぶつかった。男の子は2mもの蛇を首からさげて両手で抱えている。女の子はナマケモノを抱っこしたり、
  カラフルな鳥を横木に止まらせている。すぐ前の女性がナマケモノを抱いて写真を撮った。すかさず少女は手を出して
  小銭を握った。しばらくして次の船がやってくると子供達はそちらにぶつかっていった。どの顔も一生懸命だ。
  別の茂みへ水路をとった。もう子供達の舟はいない。水中に目印の杭がある。大オニバスの見学だ。あちらに3枚、
  こちらに4枚と浮いている。写真で見るより小型だ。舵取りの少年が持ち上げて裏を見せてくれた。にょっきり太い葉脈が
  見える。再び目印の杭に沿って戻り、土産物屋の船に横付けになった。陸地と同じように、アマゾンの広大な水上でも、
  観光客相手の商売に大人も子供も余念がない。これからまた川風に吹かれて2時間、ホテルまで戻る。(後略)
                            (紀行文、アルゼンチン ブラジルの旅より)

ナツ旅シリーズへ